 | ゴールドディーリングのすべて2 |
金市場のもっとも長い一週間顛末記
2008年10月1日
今回はリーマンショックから激しく乱高下した金相場の状況を書きたいと思います。
2008年9月15日(月曜日:休日)
日本が連休中の9月15日月曜日、世界の金融市場は大きな混乱に突入することになった。全米第四位の証券会社リーマン・ブラザーズの破綻。そしてその引き金になった、同三位のメリルリンチをバンク・オブ・アメリカが買収するというニュース(バンカメはリーマンよりもメリルを選んだ)。米国最大の保険会社AIGの資金繰り悪化。市場では噂になっていたとはいえ、それが一挙に現実問題として爆発したのであった。
リーマン破綻のニュースが出たのが15日東京時間の午前中。この日は東京、香港が休日であったため、アジアはシンガポールだけであったが、金価格は760ドルから780ドルへ上昇。以後ニューヨークでは790ドルまで上昇した。
9月16日(火曜日)
その後連休明けの16日の東京市場では770ドル台まで反落。この日、市場の注目が集まったのはAIGの行方であった。リーマンに対しては、米政府による救済は行われず破綻に至ったが、AIGも16日現在民間金融機関による救済が断念され、FRBと米財務省の動きに全世界の注目が集まっていた。
証券会社であるリーマンと保険会社であるAIGの破綻は、消費者に与える影響を考えるとその社会的意義はまったく違う次元の話になる。リーマンのケースではモラルハザードを理由に公的資金を使うことは行わず破綻という結末になったが、AIGの場合、もし破綻すればその影響はリーマンの比較にはならないほどの大きなものであったろう。この日のニューヨーク市場は比較的小動きで778ドルで引け。AIGに対する動き待ちであった。
9月17日(水曜日)
翌日の東京時間午前中に、米政府としても公的資金を8500万ドル、約9兆円を緊急融資し、その株式の80%を国有化することでAIGを救済するということが発表になった。東京時間そしてそれに続くヨーロッパでもこのニュースで、最悪の事態は回避されたと誰もがほっと一息ついたようで、Goldも780ドル台で静かな取引であった。ところがニューヨーク市場が始まると事情が一変、金市場でもおそらく歴史上例のない大きな動きが待っていた。
AIGへの公的資金の注入が、逆に金融システムへの不安をより鮮明に浮き上がらせた形となり、ニューヨークダウは450ドルの下落。ゴールドマンサックスやモルガンスタンレー、JPモルガンチェースといった米系金融機関が軒並み二桁パーセンテージの株価下落。そして、リーマン破綻やAIG救済のニュースでは大きな動きを見せなかったゴールドも、ここに来てようやくまさにセーフヘイブンとしての役割を果たし、780ドルから850ドルまで70ドルもの急騰。一日での動きとしてはおそらく過去最大の値幅。この日Gold ETFの代表であるSPDRは6パーセントに当たる36.46トンもの増加を記録。株式市場から逃避した資金が明らかにゴールドに流れたのである。
9月18日(木曜日)
前日のニューヨークでの急騰を受けて東工取はストップ高。アジア時間帯に一時890ドルまで上昇。そしてニューヨークでは920ドルまで上がった後に、今度はポールソン米財務長官の不良債権買い取り機構設置の構想を受けて、株価が410ドルの急騰。ゴールドは今度は大きく売られて、835ドルまで暴落。
9月19日(金曜日)
東京午後からヨーロッパの朝にかけてなんと一時825ドルまで下落。その後ニューヨークでは週末を前にしたショートカバーも手伝い、870ドルまで戻して、この前代未聞の波乱の一週間は幕を閉じたのであった。
ゴールドのボラティリティは50%に達し、その一週間前まで800ドル以下で強烈に買っていた東南アジア、インドといった実需筋は、この急騰で一晩にして売り手に変わっている。未曾有の金融危機、信用収縮による流動性低下、実需の活発な動き、ETFへさらなるの資金流入(翌週を含めると15日から23日の間に100トン以上もの量が買われているのである。100ドル上がるはずだ!)など金相場の乱高下が続く材料は枚挙にいとまない。
しばらくは一晩に100ドル上がっても下がっても驚かない心構えが必要となりそうだ。下手なポジションを取って流れ弾に当たると「即死」の可能性があること肝に銘じる必要がある。米金融機関の救済がいかに進んでいくのか、とりあえず、当面の金相場の行方はそれにかかっているようだ。

LBMA/LPPM Precious Metals Conference in 京都
2008年10月15日

9月29日−30日の二日間、京都でLBMA/LPPM Precious Metals Conferenceが開かれました。今週はその様子をレポートしたいと思います。
「LBMA/LPPMとは」
LBMAはLondon Bullion Market Association、の略で、ロンドンの金・銀市場の参加者によるいわゆる自主規制団体といってよいかと思います。金・銀の取引ではロコ・ロンドン取引(ロンドン渡し、ロンドンの銀行に口座を開いて金・銀の受け渡し-付け替えを行うこと)が世界の標準となっており、歴史的にもロンドン市場の地位は世界の中心です。
その取引ルールやデリバリー標準品の指定など、ロコ・ロンドン取引の規範はここで作られています。ロンドンのみならず世界中で取引されるロコ・ロンドン取引はLBMAのルールに従っています。
LPPMはLondon Platinum and Palladium Marketの略です。プラチナとパラジウムに関してはロンドンではなくロコ・チューリッヒ取引が世界の標準ですが、取引主体となるプレーヤーがロンドンに多くいるので、LBMAに準拠する形でできた自主規制団体です。
この二つの団体に関する詳細はまた本編で触れたいと思います。
LBMAのURL :
http://www.lbma.org.uk/core_page.html
LPPMのURL :
http://www.lppm.org.uk/
「LBMA Precious Metals Conference」

LBMAは毎年世界のどこかでPrecious Metals Conferenceと冠した国際会議を開きます。過去を振り返ると、サンフランシスコ、リスボン、上海、ヨハネスブルク、モントルー、ムンバイといった都市で行われており、今年は初めての日本、それも古都京都で行うことになりました。極東では2004年の上海に続いて二度目の開催になります。今年は初めてLBMAとLPPMが共催する形での会議となりました。ちなみに来年はペルーのリマだそうです。
これはささやかなる自慢ですが、私は過去15年以上、LBMAがconferenceを自分たちで始めるまえのFT(Financial Times) Gold Conferenceの時代からずっと一度も欠かさずに出席しています。そういえばそれくらい昔には日本でも日経ゴールドコンファレンスというのがありました。昔は二日間にわたって、海外からもたくさん参加者があり、日本の商社各社がカクテルパーティーを開くといった盛況な会議だったのですが、どんどん寂れていき、今年はもうその名を聞かなくなりました。日本市場の盛衰を表しているようで寂しい限りですね。
今年のLBMA Conferenceの参加者は438人とこれまでの最大の参加人数になったようです。やはり京都のネームバリューは大きかったようです。この前の週にはニューヨークでナイメックス(NYMEX)のプラチナウイークでもあり、海外からの参加者の中にはニューヨークから直接やってきた人々も多数いました。
一日目はLBMA/LPPMの両会長からの挨拶に続いて、基調報告スピーチは英エコノミストの元編集主幹Bill Emmont氏。実はこのスピーチは日本の有名人にやってもらおうという計画でいろんな人(元日銀関係の榊原氏や福井氏など)にアプローチしたようですが、残念ながらもろもろ折り合いがつかず、結局こうなったようです。
その後、住友商事理事の高井氏による「日本市場の概要」。これは日本の貴金属市場の歴史的流れを紹介したもので、その歴史を生きてきた高井氏ならではの非常に興味深いスピーチでした。そのほかの一日目のトピックは、まさに現在のマーケットを動かしている「投資対象としての貴金属」、LPPMとの共催であるゆえの「PGM−南アの直面する困難」、「PGM−現在の重要案件」といったところです。
二日目は、「貴金属相場高騰の影響」、「トレーディングの傾向」。会議期間中にいろいろミーティングをしたりするので、私も全部を聴いたわけではありませんが、今年は例年に増しておもしろいスピーチが多かったような気がします。特に住商高井氏、WGC豊島氏の日本人のスピーチはおもしろく、かつ楽しいものでした。
マーケットに対しては総じて強気のコメントが目立ちました。まあ期間中にゴールドが926ドルまで一瞬上がったこともあり、未曾有の金融危機のまっただ中にある状況では妥当なところでしょうか。
参加者の438人のうち、日本人は名簿を見る限りちょうど100人。もちろん史上最多の日本人参加です。こと今年に関しては、外国からの参加者よりも日本のいろいろな貴金属業界人と話ができたことが有意義でした。
来週は京都観光とグルメの話です。

LBMA/LPPM Precious Metals Conference in 京都(その2)
2008年10月15日
さて今週はぐっとくだけて京都の話を少ししましょう。僕は関西の出身ですが、京都は数えるくらいしか行ったことがありません。小学生の頃にバス旅行で行ったのと、大学受験の直前に友人たちと平安神宮の天神様(菅原道真)に合格祈願に行ったことが記憶にある程度です。
今回土曜日に京都入りし、土曜日夕方と日曜日は基本的に自由時間でした。土曜日はホテルが西本願寺の隣だったので、軽くジョギングもかねて、西本願寺、京都駅、そして東本願寺を見て回りました。残念ながら西本願寺、東本願寺とも御影堂と呼ばれる巨大な本堂は修復工事中で、周りが壁で囲まれており、見ることができませんでした。東本願寺の御影堂は927畳もの広さがあり、世界最大級の木造建築物だそうです。その門からして写真に撮ろうとしてもフレームに収まりきらないのであきらめました。東本願寺は徳川家康が西本願寺から分立させたとか。

土曜日の夜はロンドン、香港の店から来た人達二人と東京からの三人であこがれの「
菊乃井」本店へ。さすがです。これだけおいしい懐石料理は初めて。店員さんのサービスも日本庭園が見渡せる数寄屋造りの部屋もいうことなし。1万5千円という価格もその価値は十分あるものと感じました。連れて行った外国人たちよりも我々のほうが感激した次第。さすが京都。
日曜日は京都の街を走ろうと朝一番でランニングに出ました。ホテルから二条城まで2km、そして二条城のまわり2kmを4周してホテルに戻り、ちょうど10km。碁盤の目のような京都の街の一部を足で感じました。二条城は江戸時代の徳川家の居城であり、大政奉還の場所でもあるとか。朝早く、その周りを走っただけなので観光とは呼べませんが(笑)。
この日は、外国人の連中を連れて清水寺と金閣寺を回りました。聞くところによると清水寺は経済的に檀家に頼っていない、全国的にも数少ないお寺なんだそうです。拝観料とお賽銭、そしてそういった資産の運用だけで成り立っているとのこと。彼らの考えているのは1年先や2年先の話ではなく、何百年もの先のお寺の維持を考えており、そういった「時間」が彼らの資産運用における最大の武器だと、お寺の関係者はおっしゃっていました。清水寺はさすがに京都を代表する観光地。日曜日でもあり非常に人が多かったのですが、これでもまだシーズンオフで少ないほうだと。地元の小学生のグループが外国人観光客に英語でインタビューするという学校の課題があったようで、うちのロンドンから来たゲストはインタビュー責めにあっていました(笑)。

お恥ずかしい話ですが、金を過去20数年間も取引してきたのにもかかわらず、金閣寺には行ったことがありませんでした。ですからこれもまた、外国人連中を案内したというよりは、個人的にとても行ってみたかったので行ったというのが正直なところ。で、初めて見た本物の金閣寺は本当に金色に輝いていました。まさかこれほどとは、と自分の中にあった予想を遙かに上回り、感動的な金ぴかでした。正式名称は鹿苑寺。臨済宗相国寺派の禅寺で、足利3代将軍義満が隠居していた北山殿がその前身。
さすがに我々のプロフェッショナルな興味は、どれくらいの金が使われていて、ヘッジはしているのか?(笑)ということでしたが、帰りのタクシーの運転手に教えてもらったのは、使われている金量は20kgだそうです。金沢から金箔職人を招いて、10cm四方くらいの金箔を一枚一枚丁寧に張り付けているとのこと。20kgじゃあヘッジはしないですな(笑)。
この日の夜は、ドバイ、シンガポールの人間達も加わってホテルで紹介してもらった和風居酒屋へ。海外からのゲストのうち、ロンドン、ドバイの人間は日本が初めて。初めての日本で京都なんかに来られるとはこいつらはラッキー。特に前日に「菊乃井」に行ったロンドンの人間には、日本人がいつもこんなにうまくて上品な超A級ものを食っていると思うなよ、とわざわざ釘をさしておきました。その後東京に戻った時にしっかり、B級代表じゃんがらラーメンのこってりしたやつを食わせておきました。これでちょっとはバランスがとれただろう。(笑)

さて、翌月曜日のコンファレンスのカクテルパーティーは、そぼふる雨の中、高台寺の駐車場を利用した特別な会場で行われました。高台寺の庭園ツアー、その後のカクテルでは、いろいろな趣向がありました。琴の演奏と舞踊、習字、扇子投げなどなど。僕がうれしかったのは、本物の舞妓haaanと写真を取ることができたこと(笑)。
その後dinnerは最初に配られたはっぴの色に合わせて三つのレストランに分かれてのディナーになりました。私が指定されたのがこれまた有名な懐石料理の「京大和」。ここもおいしかったです。でも菊乃井のほうがおいしかったかな。おそらく100人もいるような大人数だったので、なかなか少人数の普通のメニューほどの繊細なことはできないのかもしれませんね。
今回の京都で印象に残ったこと。とにかくさすがの国際観光都市であるということ。まずタクシーの運転手さんたち一人一人がガイドと言ってもいいほど、京都に関する知識にあふれていました。我々が乗ったタクシーでも英語はおろか、中国語まで駆使していろんな説明をしてくれる運転手がいました。自分で資料まで用意して信号待ちでそれを取り出していろいろと説明してくれる人も。愛想が悪くて道もろくにわからない運転手が多いどこかの大都市とは雲泥の差。レストランでもそうでしたが、非常に「おもてなしの心」にあふれています。こちらが恐縮してしまうくらい丁寧。まさにお客様は神様、という精神が徹底しています。これでお客さんが気持ちの良くないはずがない。客商売の原点ですね。あらゆる客商売やる人は京都に行って研修すべし!と思いましたよ。本当に。
Bruce京都を語る、おしまい。

金市場への資金流入、再び
2009年3月4日
今週は久しぶりにまた少し脱線させてもらい、騰勢を強める現在の金市場について書いてみたいと思います。
2008年3月17日にBear Sterns 破綻のニュースとともに歴史的高値の1032ドルという高値を記録して以来、金価格は二度950ドルを超えました。現在はその二度目にあたります。
前回は988ドルを高値(08年7月15日)としてまた反落、そして一度700ドルまで反落(08年10月24日)した後、大きく反発、先日一瞬ですが昨年の3月以来、初めて1000ドルを超えました(09年2月20日)。
年初来の安値803ドル(1月15日)から一ヶ月と少しで200ドルもの急騰を演じたことになります。その後は反落、この原稿を書いている2月26日現在950ドル近辺での推移となっています。
1. Gold ETFの残高の急増
ニューヨーク証券取引所(NYSE)に上場されている世界最大の金ETFであるSPDR Gold Sharesの金残高は、昨年末の780トンから2月25日現在1029トンと今年に入ってから約250トンもの急増を記録しています。SPDR以外の金ETFおよびその類似商品をすべて合計すると現在はこの商品に吸い上げられた金の総量は1500トン。これは中央銀行に換算すると日本の765トン、スイスの1040トンをはるかに越えて世界第6位の数量になります(ちなみに世界一はアメリカの8133トン。二位はドイツの3412トン)。2004年にこの商品が始まってから現在に至るまでの間に1500トンもの新たな買いが生まれたわけになります。金の相場もこれに歩調をそろえるように上昇しました。
特に今年に入ってからの二ヶ月の間に250トンという買いの量は異常ともいえる量であり、同期間に200ドルも価格急騰した一番大きな要因だといえます。
2. COMEXの投機家ロングの急増
チャート:Comex Gold投機家ロングポジションの推移(トン)
ヘッジファンドを代表する短期的投機資金はCOMEX金先物に流入しています。COMEXでの投機家のロングポジションも昨年末の500トンから700トンへ200トンも増加しています。上のグラフをみてもわかるように、このポジションは短期的で出入りが激しいのが特徴です(それに比べてETFは年金を代表とする長期的資金が集まっていると言われており、その数量も安定しています)。
前回1032ドルの最高値を付けたときは850トンまでロングが膨らみました。 以上この二つのマーケットだけで今年に入ってから合計450トンもの金が買われたことになります。それではマーケットは買い一色であったかというと決してそういうわけでもありません。買いの影には実は大量の売りも存在していました。
3. 実需の売り
本来金の需要国であるインド、中国、東南アジア、中東、日本からは、価格の高騰で大量の現物の売りが出ています。現在はまさにこの二つの勢力のせめぎ合いですが、これまでのところ買いの力のほうが圧倒的に強いようです。
私の体感(まあほとんど勘の世界ですが、一応我々が実際に見ている売りの数量から勘案して)ではおそらく年初から売り戻された現物の数量は多くても60−70トン程度、おそらくETFとCOMEXの買いに対して6:1もしくは5:1くらいのインパクトでしかないようです。
そのため、年初から二月までの間は現物の売りをETFとCOMEXの買いが飲み込んだことになります。ただし価格が上がれば売りの勢いも強くなるので、このまますんなり1000ドル超えのレベルが定着するのは難しいと思われます。
4. 今後の展開は?
やはり現在のマーケットの視点は「ETFがいつまで買い続けるのか」ということに集まっています。このマーケットへの資金流入が続くようであれば、1000ドル超えで落ち着く可能性は高いのですが、この買いが続かなければ現物の売りにおされて800ドル近辺までの反落はありえるでしょう。
2月26日現在、少し変化が出てきています。これまで連日のように残高を増やしてきたSPDR Gold Sharesが2月19日以来5日間に渡ってその数量を増やしていないのです。そう、これまで買い続けていたETFが買うのを止めています。その5日間に1007ドルの高値から950ドル割れまで50ドル以上の下落になっています。
ETFに入ってきている資金が年金のような長期的資金が多いという性格上、この資金が容易にこのマーケットから出て行くことは考えにくく(ただしこのところ短期資金も入ってきているような匂いもぷんぷんしますが)、その意味では下落幅は現物の売りとCOMEXからの投機資金の逃避がどれくらいの規模になるかによることになると思います。
前回COMEXが850トンから250トンへ一挙にそのポジションを減らしたとき、金価格は1000ドルから700ドルまで300ドルの下落がありました。現在の700トンから300トンまでロングが減少するとすれば、ここからの下げ幅は200ドルくらい、価格にして800ドルくらいまででしょうか。
株価が戻り、経済に明るさが見えてくると金価格下げ要因、経済の不安が続く限りはETFの買いにより、金価格は上昇基調となりやすいでしょう。しかし実需の売りもあり、またETFへの資金流入が永遠に続くわけではないと考えると1000ドルを突破したレベルでの価格維持は難しいと考えます。
2009年は意外と2008年に比べると上も下も限られた750−1100ドルくらいの相場になるのではないでしょうか。
2009/02/26記
★池水氏によるブルースレポート
http://www.ovalnext.co.jp/bruce/

 |
 | ワールドゴールドカウンシル日韓地域代表 豊島逸夫氏より |
池水雄一氏は日本を代表する貴金属のトップディーラーである。大手商社、外銀などのトレーディングルームの第一線で活躍してきた。更に、海外での知名度も高い。ブルースというニックネームで親しまれ、業界の川上(鉱山会社)から川下(実需ユーザー)に至るまで幅広い友達の輪(ネットワーク)を築いている。
仕事を離れれば二児の良き父、週末には八ヶ岳の別荘の自家農園で野菜作りから山登りにまで汗を流す。
多忙なスケジュールにもかかわらず、毎朝"知る人ぞ知る"
ブルースレポートというメール通信を書き続け、マーケット全般からグルメレポートまで多岐に亘る鮮度の高い情報を発信し続けている。
その彼が、以前書き下ろした"ゴールドディーリングのすべて"という金の教科書をアップデート(改訂)するという。実に楽しみである。世に金に関する著作物は多いが、本当に金を知る人が書いた信頼できる本は見当たらないのが現状だ。金を真面目に知りたいと思う人には是非一読を薦める。