システム売買とは売買プログラムの実例シミュレーションのワナシミュレーションの検証TradeStation指標紹介
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@システム取引とは何か
 システム取引とは何でしょうか。厳密な定義をすることは専門家にまかせることにしますが、一定の売買ルールをシステム化して、それに基づいた売買をここではシステム取引と呼ぶことにします。一定のルールを明文化し、それをコンピュータのプログラムに置き換え、導き出される売買指示に従って売買することをシステム取引(売買)、プログラム売買と呼ぶようです。なお、システム売買とかプログラム売買とはプログラムの指示で自動的に注文まで出すことを指す場合もあります。
 このシステム取引とプログラム売買は、ほぼ同義語として使われているようです。もっともルールをプログラム化せずとも、自分でチャートや場帖を見てルールを適用できれば、それもシステム取引と見ることもできると思います。ここでは、システム取引のいろいろなルールをサンプルとして挙げ、それをプログラム化して売買シグナルをチャート上に表示し、シミュレーション結果などを検証したいと思います。また、シミュレーションをする上での注意点や陥りやすいワナ(落とし穴)、検証する上でのポイントなどをあげていきます。
 システム取引のためのプログラム作りで重要なのは、建玉、仕切り(利食い、損切り)のタイミングであり、そのためのロジックです。「システム取引=コンピュータを使った高収益」などと勘違いなさらぬようご注意下さい。


Aシステム取引のメリット、デメリット
<メリット>思惑を排除した意思決定が出来る
 相場が上げ続けている場合、上げの途中で買いサインが出た場合、「こんな高値は買えない」と判断しがちです。結局、そこで買わずに、得られるはずだった利益を取り逃がす、というケースは多々あるものです。こうした利益を逃さないために、よいシステムは感情を排除して、判断を助けてくれます。


<デメリット>柔軟性が無く、融通が利かない
 相場つきが変わったり、「最近の相場は、特殊な要因で動いており、様子を見たい」といったケースでもシステムはシグナルを出します。こうしたことに対応するにはロジック
を追加・変更するしか手がありません。


 実践で利用することを念頭に置いたメリット、デメリットの主なものをひとつずつ挙げました。完全なシステムなど存在しないため、あとはこれをどう使うかです。シグナルは参考にとどめるのか、あくまでもシステムに従うのか。これはトレーダー個人の裁量に任されます。