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プラチナは金、銀とともに貴金属と呼ばれていますが、金や銀に比べて供給規模が小さいです。そうした希少性からプラチナはレアメタルと呼ばれます。プラチナは、優れた触媒作用、化学的安定性などの商品特性から、電子、自動車、石油化学などの分野で幅広く使われています。ただ、融点が1770度と高いため、精錬には技術を要する。 |
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1.供給は南アフリカとロシアが中心 |
プラチナの供給は年間150−160トン前後。このうち、約7割を南アフリカ、約2割をロシアが供給しており、2カ国でゼ買いの供給の約9割を占める。金などに比べて、供給国が極端に限られているのが特徴です。 |
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2.プラチナの需要 |
プラチナの需要は、大まかに見ると工業品用が全需要の約50%、宝飾用が約45%、投資用が5%となります。工業用の需要のうち約6割が自動車用の触媒であり、これだけで総需要の約3分の1を占めます。 |
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3.日本の需要に注目 |
総需要で見ても日本のシェアは約半分を占めます。日本の需要の約7割は宝飾用需要です。プラチナは日本人の肌によく合う貴金属と言われており、金よりも好まれる傾向があるようです。世界の宝飾用需要の6割を日本が占めていて、日本の需要が群を抜いて多いです。 |
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