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■データコーナー活用例
 さて、東京灯油を見てみましょう。データコーナーから「エナジー」を選ぶと国内石油製品のデータが時系列で表示されます。ここから、[表]国内石油製品先=出来高・取組高(24日付) を選んでみましょう。最近、非常に賑わいを見せている灯油相場ですが、2000年8月24日の出来高は何と67,344枚。普段は東京ガソリンの出来高が2〜5万枚、東京灯油は1〜2万枚なのに灯油の出来高が、ガソリンを上回っています。そこでデータコーナーから次をクリックします。[表]国内石油製品先=出来高・取組高/最高・最低(24日付)。これを見ると東京灯油は8月24日に出来高、取組高がともに過去最高を記録したことがわかります。この点から、現在の賑わいがよくわかりますね。中部灯油も出来高が過去最高を記録しています。再びデータコーナーから[表]国内石油製品先=約定高値・安値(24日付)を選んで下さい。約定高値の日付を見ると、全限月が8月24日となっており、全限が24日に一代高値を更新したことがわかります。ちなみに23日にも全限が一代高値を更新しています。以上から、灯油相場が出来高を伴いつつ、上昇していることが見てとれます。
 次に [表]国内石油製品先=売買推移表(24日付)を見てみましょう。これはその商品のその日の出来高のうち、売りは新規売りが何枚で、手仕舞い(転売)が何枚か、買いは新規買いが何枚で、売り玉の買戻しが何枚かを示しています。最近の上げでは、新規買いの比率が高いことがおわかりいただけると思います。[表]国内石油製品先=売買明細表(24日付) の方は「売買推移表」の限月ごとの明細です。なお、新規売り+転売=新規売り+買戻し=出来高 となります。
 売買推移表をグラフにして見てみましょう。図1は2000年7月3日から8月24日までの東京灯油のローソク足チャートをエクセルで作成したものです。図2は、同期間の出来高・新規売り・新規買いの枚数を表示したものです。相場が上昇しているときは、出来高増加とともに新規買いの枚数が増えていることが読み取れると思います。





 このように簡単に手に入るデータをエクセルなどの表計算ソフトで加工するだけで、いろいろな分析を行うことができます。数字をただ眺めているだけではわからないこともグラフや表にすると、今まで見えなかったことが見えてくる可能性があります。以上を参考に皆様が、今まで以上にデータを有効活用していただけると幸いです。