商品ファンドとは商品ファンドの設定形態なぜ、商品ファンドなのか商品ファンドの運用形態投資家保護(1)
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■商品ファンドの運用形態
 元本を確保するか。積極的に運用するか。株式や証券投資信託をあげるまでもなく、投資には利益と損失リスクがあります。商品ファンドもこの損失リスクを抱えていますが、さまざまな投資の多角化によりリスクを分散、軽減することをはじめ、リスクをできるかぎり小さくするように工夫しています。その工夫の仕方や設定の基本構想により、商品ファンドは元本確保型と積極運用型に大まかに分けることができます。


■元本保証型
 満期償還時に元本が確保されるように工夫されたファンドのことです。現在、わが国で販売されている商品ファンドの多くはこれに該当します。元本確保の方法としては、金現先取引や欧米主要銀行の信用状などがあります。


■積極運用型
 積極運用型商品ファンドは元本確保に必要な資金的制約や費用をなくし、リスクを分散しながら先物取引にその資金を投資し有利な運用益を追求します。運用成績によっては、元本が償還されないリスクがありますが、より高い運用益を得られる可能性があります。なお、元本の一部(例えば85%とか)を確保する「一部元本確保型」も積極運用型の変型と言えます。


 現在のところ、わが国ではほとんどが元本確保型ファンドですが、海外では積極運用型が普及しています。今後、わが国においても、多様化する投資家ニーズにこたえる形で、積極運用型ファンドを含めさまざまなファンドが生み出されると考えられています。商品ファンドに投資する際は、投資目的に合わせて選択することが必要です。


■保証はしないが「確保」する?
 「元本保証」というと銀行等金融機関の預貯金を思い浮かべますが、預金の場合、銀行が倒産しても預金保険機構により保証されています。商品ファンドの場合、安定運用の契約先が倒産したら、投資資金全額が戻ってこない場合もあります。つまり、保証ではなく、仕組みや工夫で元本を確保しているわけです。(法律により、元本あるいは利益を保証して商品ファンドの資金を集めることは禁止されています。)